KQFピンポスト

自作ツールとしての「KQFピンポスト」

アマチュア無線に限らず電子工作をしていると、トランジスタや抵抗などを取り付け回路を作る事があります。そんなものは、「電子工作の 常識だ」!と言われそうですが、実際はどうですか? ちょっとした試験回路でもわざわざ専用の「基板(PCB)」を作っている人もいるかもしれません。し かし、そんな手間をかけていたのではアマチュアらしく無いのではと思います。

アイディアを活かす

より手軽に、そして使いやすいツールとして、JR3KQF松永さんが新しいアイディアを考えられました。それは、押しピンを使う物で す。「押しピン?」、そうですダルマ形と言うのでしょうか、本体の部分がプラスチックでできている「画鋲」です。この「針」を中継用の端子として使うので す。

詳細は、JR3KQF 松永さんのホームページに掲載されています、ぜひ御一読ください。

アイディアを活かす – 改良

松永さんの提案の手法は大変便利ですが、押しピンの加工が必要です。 そこで、あらかじめ加工した「押しピン」を作ってみることにしました。もちろん、発案者の松永さんの承諾はいただいてあります。そして名称を「KQFピンポスト」としました。

pin-post-4

安定が良いように、接着面を平にし、実装密度を上げるために「ツバ」の部分を小さくしました。 上の写真は、「胴体」の部分にカラーテープを巻いて色分けした見本です。

使ってみる

KQFピンポストと言っても実際に使っている様子がないと分かりにくいと思います。AM送信機に使う変調回路を例にとって実際に使ってみます。

まずは準備。ベースになる基板を用意します。ベークタイプでも紙フェノールでも良いと思います、必要なサイズに切り出して、縦横に鉛筆で升目を書きます。 この時に取り付け用の穴を明けておくと良いと思います。今回は、手持ちの関係で9x4cmと細長いものになりました。

pin-post-5

次は、電源ポイントの目印にと「赤」のビニルテープを胴の部分に巻いたピンポストを用意します。この他に「黄色」のテープを巻いたものも作りました。黄色は、コンデンサマイクの入力用に使いました。

pin-post-6

変調器用のIC(LM386)を固定するために、ピンポストを1本加工します。 金属部分をライターであぶりペンチで抜き取ります。 そうです、「カラ」のピンポストを作るんです、これを台に386を固定します。

pin-post-7

ピンポスト同様ICの固定にも瞬間接着剤を使います。いとも簡単にICがマウントできました。

pin-post-8

以上で小物の用意はOKです、IC周辺に必要なパーツを取り付けていけばでき上がり。
ピンポストは、必要な時に必要な場所にその都度接着剤で立てていきます。もちろん、「あれ、ここじゃ使いにくい」なんて事になっても大丈夫。 ラジペンで 摘んで、軽く折るようにしてひねると簡単に外れます。、接着面に軽くヤスリをかけておくと、再使用時に確実に接着できます。
簡単な回路と言う事もあって、写真をとりながらでも1時間程度で完成しました。

pin-post-9

返信を残す